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エンフォーラム。Enは環境、environmentを表しています。

SDGsに取り組むモトヤでは、印刷現場で「生産性」のために後回しにされがちな「環境問題」を解決する記事をお届けしています。
環境問題は地域社会との共存共栄や、社員の健康問題などに絡む、最も重要な課題です。
皆様の印刷現場は大丈夫でしょうか。目先の生産性ばかり追いかけては、これからの時代生き残れません。
これを機会に生産性と環境問題について見つめなおしてはいかがでしょうか。
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それでは、バックナンバーをまとめた特別号をご紹介します。


時代に適した油性用洗油

 

「環境」「健康」を考える

今回は印刷業界で身近な石油製品の油性用洗油について考えます。
石油は炭素Cと水素Hの混合物(炭化水素)で、原油を蒸留して各沸点範囲に分けて製造します。この沸点が乾燥性の目安(沸点が低い→速乾:沸点が高い→遅乾)となるため、洗浄剤の乾燥性は沸点で大まかな比較ができます。

また、石油は産油国によって分子構造が異なり、洗浄性や毒性に違いが出ます。中でも図のような炭素Cが六角形に二重結合しているものが『芳香族炭化水素』と呼ばれ、毒性が強くなります。一般的に油性用洗油で使用されているミネラルスピリットには、この芳香族成分が約30%も含有しており、有機則第三種に該当します。吸入すると呼吸器や各臓器に影響が大きいため、安全な環境作りにはこの芳香族の排除が必要です。

一般的な油性用洗油(ミネラルスピリット)の人に対する健康有害性

横にスクロールしてご覧いただけます。

皮膚腐食性・刺激性 皮膚刺激
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 眠気又はめまいのおそれ、呼吸器への刺激のおそれ 
 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 長期又は反復ばく露による臓器の障害のおそれ 
 吸引性呼吸器有害性 飲み込み、気道に侵入すると生命に危険のおそれ 

引用:厚生労働省ホームページ(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/0964.html)

 

「生産性」を考える

景況感の厳しい印刷業界において、生産性の問題も重要です。現在でも、商品選定の際に単価だけで比較検討をされていることが多々あります。しかし全体像を見てみると、違った判断・選択になるのではないでしょうか。

毎日の洗浄作業で使用する洗油ですが、単価を優先した場合には、ミネラルスピリット・ナフサといった有機則第3種に該当する洗油が勝ります。

しかし上記洗油を使用した場合には以下の義務が課せられます。

①有害性の掲示/無料
②有害性区分(1~3種)の表示/無料
③作業主任者の選定/講習料 約15,000円 が必要
④6ヵ月ごとに使用者への特殊健康診断の実施/1人毎に 約6,000円 が必要

※掲示する場合の例



※有機則1種・2種も同印刷現場で使用している場合には追加で、

⑤局所排気装置の設置/建物の改築費など莫大な工事費用が必要
⑥作業環境測定/6ヵ月ごとに測定費用 約6,000円 が必要

これらが有機則3種に該当する、ミネラルスピリット・ナフサを使用する上での法令義務です。

この洗油の選択は生産性が良いといえるでしょうか。
健康リスクの低減だけではなく、生産性向上のためにも、適切な洗油を選択する必要があります。


 

「選定方法」を考える

また、芳香族を排除した製品にはいくつか種類があります。最も身近で低コストなのは灯油ですが、沸点範囲が広く洗浄には不向きで、動物実験では発がん性の報告もあることから、ストーブ等の燃焼用に限るべきです。もう一つがパラフィン系で、こちらも洗浄性が落ちてコストは上がります。



上記の表より、ナフテン系の2製品をお薦めいたします。どちらもエネオス製の精製油で作業性・安全性・コストがすべて良好なGP認証品です。




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