
2020年1月20日発行
明るい未来を考える
2019年の漢字は元号が平成から令和となり、法令改正:消費増税、台風被害:警報発令等を受けて『令』の字が選ばれました。今年の初回号ですので、暗い話題も明るく捉えて未来を考えていきたいと思います。
そこで、今回は我々の生活にも大きく関わる問題として「蛍光灯のLED化」が挙げられます。これは、水俣条約(水銀によるリスク削減の条約)での水銀の規制強化に起因します。
従来の蛍光灯は水銀含有製品であり、2020年12月31日以降は一般照明用の蛍光灯は製造・輸出入が原則禁止され、廃棄に関する規制も強化されています。※下図参照
また、蛍光灯・照明器具メーカーは相次いで水銀使用製品の製造終了を実施しており、市場へ供給される蛍光灯はすでに在庫限りで、価格が高騰し続けています。
LED化には工事や初期費用が必要ですが、採算の面から考えてもLED化の方が安いです。こうしたことから2020年は『完全LED化』の年と言えそうです。
では、印刷現場を見てみるとLED化は十分進んでいるかというと、少し疑問が残ります。それは、従来のLEDで問題となっていた①演色性の問題・②高天井での照度不足が挙げられます。
①は自然光との差でLEDは青っぽく見えて、色評価用としては不向きでした。
②は物体の表面を照らす明るさで、高い天井では照度が不足していました。
しかし、現在のLEDでは①・②とも従来の蛍光灯よりも優秀です。 そこで、色評価用の高演色や高い天井での使用にも有効な「高演色LED/反射板付LED」の活用事例をご紹介します。新年こそ前向きに考えて、明るく未来を照らしていただきたいと思います。