
2019年6月20日発行
気温と環境を考える
現場の熱中症対策は十分に行えているでしょうか?誰かが倒れてからでは遅いです。よく現場を観察していただき、暑さに備える対策を講じておくことが重要です。
印刷現場において適した温度環境は【気温:25℃±2/湿度:50%前後】であると言われていますが、外気温が30℃を超えて印刷機の稼働熱も加わると空調のみでは、この環境の維持が難しくなります。スポットクーラーや扇風機、水分補給等の局部的な対処に加えて、印刷機の駆動側にある熱源をビニールカーテンで遮蔽し、排気する等の大がかりな取り組みも場合によっては必要です。
また、気温の上昇により湿し水循環装置内で増加するバクテリアも、夏場の環境には大きな問題となります。バクテリアは湿し水中の紙粉、パウダー、ガム成分を餌として知らぬ間に増殖し、粘着性の汚れ(スライム)となって湿し水を腐敗させ、悪臭を放ち印刷環境を悪化させます。水交換や掃除をしても配管内のスライムはしつこく残り、すぐに湿し水の劣化が繰り返されます。
そこで、手軽で効果の高い『湿し水循環装置用洗浄剤』の活用事例をご紹介します。