
2020年2月20日発行
飛散のリスクを考える
新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大の一途をたどっています。厚生労働省の発表(2020年2月4日現在)によると中国での感染者数は20,438名:死亡者425名(国内の感染者16名:死亡者0名)で、2003年に猛威を振るったSARSの感染者数(8,096人)をすでに倍以上も超えています。
このウイルスの潜伏期間は不明ですが、最大14日程度とも言われていますので、飛沫感染・接触感染で人から人へうつっていくという性質と連日のニュースで伝えられてきた中国での爆発的な感染者数の拡大を考えると、ウイルスが飛散するリスクを甘く考えていてはいけません。(下図参照)
では、飛散したウイルスのリスクを減らすにはどうするべきでしょう?⇒マスクで飛散する範囲を抑える方法がありますが、残念ながらマスクのみでは感染は防げません。(暴露量を減らす効果はあり)
今のところ基本の手洗いやうがいの徹底が最も効果的なようです。よく休み抵抗力をつけて、なるべく人混みを避けるしか予防策はありません。(下図参照)
一方、印刷現場を見てみると、この時期に飛散のリスクが高まるのはスプレーパウダーです。気温の低下で印刷の乾燥時間が長くなり、インキの裏付き防止で用紙間への散布量が増えてしまい現場に飛散します。
成分は澱粉ですが、流動性を増す添加剤が含有しているので大量吸入すると人体には悪く、さらに静電気で機械の間に溜まって印刷物にボタ落ち事故や後加工でのトラブルが多発します。
そこで、パウダーの飛散リスクを低減するのに有効な『高比重パウダー&パウダー付着防止剤』の活用事例をご紹介します。気温の下がるこの時期に飛散リスクの対策をご検討ください。