油性用洗油を考える

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油性用洗油を考える

今回は印刷業界で身近な石油製品の油性用洗油について選定基準を考えます。我々の生活に不可欠な石油ですが、取り扱いを間違えると重大な危険性や有害性をもたらすことになります。 

石油は炭素Cと水素Hの混合物(炭化水素)で、原油を蒸留して各沸点範囲に分けて製造します。この沸点が乾燥性の目安(沸点が低い→速乾:沸点が高い→遅乾)となるため、洗浄剤の乾燥性は沸点で大まかな比較ができます。

原油の蒸留でのガス分類と主な使用例
また、石油は産油国によって分子構造が異なり、洗浄性や毒性に違いが出ます。中でも下図のような炭素Cが六角形に二重結合しているものが『芳香族炭化水素』と呼ばれ、毒性が強くなります。

原油の種類と炭素構造
一般的に油性用洗油で使用されているミネラルスピリットには、この芳香族成分が約30%も含有しており、有機則第三種に該当します。吸入すると呼吸器や各臓器に影響が大きいため、安全な環境作りにはこの芳香族の排除が必要です。

しかし、この芳香族を排除した製品にはいくつか種類があります。最も身近で低コストなのは灯油ですが、沸点範囲が広く洗浄には不向きで、動物実験では発がん性の報告もあることから、ストーブ等の燃焼用に限るべきです。もう一つがパラフィン系で、こちらも洗浄性が落ちてコストは上がります。

油性用洗油の選定方法
そこでナフテン系の二製品をご紹介します。どちらもエネオス製の精製油で作業性・安全性・コストがすべて良好なGP認証品です。是非お試しください。

油性用洗油ニューソル eco16

ニューソル eco20

 

 




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