第1回 明晃印刷様 第2章「最初の事業」

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第1回 明晃印刷様 髙崎健治社長

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第2章「最初の事業」

ほんといろんな人が来ましたね。上場企業のトップセールスマンとか、どっかの会社の会長さんとか、掲示板がらみでいろんなまぁ社長や普通の子やら大学生やらいろんな人が集まって来たんです。それですごいコミュニティーができたんです。

また、次の回、次の回とその友達とかが来てくれて。僕、全然かまわないから連れてこいといっていましたので。それで、だんだん、だんだん数が増えてきまして、それで僕たち主催者側のまわりにざーっと人が増えてきました。何の仕事をしているかは、そりゃあ紹介はしますけど、あまり仕事に結び付けようという魂胆はなかったです。

モトヤ→それって、どんなところでどんな雰囲気で行われていたんですかね。

あー、居酒屋みたいなところですよ。そこで場所を借り切って。〇〇会みたいな、僕ら「梅田友の会」略して「梅友会」でしたけど。これはとても面白かったですね。僕もたくさんの人を連れて行きました。まぁそれで、人脈はすごくできましたね。当時、僕も何しようかと思っていたころだったので良かったです。

若手の集まり

中でもいちばん面白かったのは先ほどの上場企業のトッブセールスマンが独立したいっていうんですよ。

モトヤ→どんな業種のかたですか。

千趣会です。〇〇さんていう人なんですけど。それで、どういうことをしたいんですかと聞くと「インターネットカフェをつくりたい」と。

モトヤ→あれ、その頃インターネットカフェってありました?

いや、まだ世間にはインターネットカフェってない時代ですよ。僕らも全然どうしたらいいのかわからへんかったけど「なぁ、髙崎らぁ、みんな一緒にやれへんかぁ」というので、そのうちの4人でセブンツーコーポレーションという会社をつくりました。

モトヤ→新しい事業を開始しようと仲間が集まり設立したという会社だそうですが、事業は実際のビジネスモデルとして成立したのですか。

それなんですが、まず立地をどうしようかとなりまして、岸和田の国道26号線沿いをいろいろ探して阪和豊中というところに140坪ぐらいの土地がありました。当時カー用品屋さんになっていて、前には珈琲館、隣にはシダックスがありました。「ここにしたいなぁ」っていうことで地主さんに聞いたら1億4000万円位かかるとのことでした。「どうしよう1億4000万円」ということになりました。

モトヤ→これまでのお話からてっきり梅田界隈でのお話かと思いましたが、岸和田とは意外でしたね。

やっぱりでっかい箱をつくりたかったので。梅田では全然値段が合いませんでした。駐車場ドカーン、建物ドカーンという感じにしたかったので。それで、国金でもないし、銀行でも貸してくれへんし「どうする~」となりました。

まぁでも、そのトップセールスマンは頭が良くて、異業種交流会に出席していた2代目3代目の人に目をつけました。そして、それらの人を相手に私募債を発行し全額1億4000万円集めることができました。そのあと工事に着手、無事、1号店ができました。

モトヤ→完成した1号店の経営はうまくいったのですか。

1号店は、フランチャイズのお店でした。「自遊空間」という名前で東京にある株式会社ランシステムという会社が運営していました。そこでまず勉強させてもらおうと考えたんです。しかし、世の中がまだ「インターネットカフェってなんや?」という時代でしたので大変でした。返済もありますし。

モトヤ→お客さんはどんな様子でしたか?

岸和田のみなさんも最初は「?(はてな)」でしたね。「何ができたんやろ」でも入ってみたら、漫画あるし、ビリヤードあるしでしたが、肝心のネットカフェはみんな使いかたがぜんぜんわからない状態でした。でもそのうちだんだん浸透していって繁盛店になっていきました。そして、黒字化しお金も返済できました。その後、京都に2号店、彦根に3号店と出店していきました。

モトヤ→当時、社長の本業がそれだったのですか。

まぁ、給料はもらってましたが、他にもいろいろしながらです。実家の活版印刷所も手伝っていました。その時はずっと大阪にいましたしね。それで事業も回りだして順調にいってたんですが、面白くなくなってきたので3年経ったところで経営メンバーから外れました。

モトヤ→その時はおいくつぐらいだったんですか。

20代後半ぐらいですかね。

モトヤ→その後、東京へ行かれたんですね。

いやそのあとね、僕、親父の会社立て直そうと思たんですよ。

やんちゃな時代

やんちゃな時代

次回に続く

 

 



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