この暑い夏、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
前回は初回ということでフルコースから「オードブル(前菜)」をご紹介しました。
今回は2品目を意識して、残夏を乗り切る「スープ」から考えていきたいと思います。
本来フルコースはフランス料理、イタリア料理などの違いで呼ばれ方や提供される順番が変わるそうですが、筆者は料理人ではありませんので見逃していただけますと幸いです・・・。
M-Life No.2
「スープ」作りで考える、デジタル化
- ーもくじー
- 1.スープってどんなものが多い?
2.ガスパチョを知る
3.どんな風つくられているの?
4.実際にガスパチョをつくってみる
5.やっぱり手作業は時間がかかる…。
スープってどんなものが多い?
皆さんはスープと聞くと何を思い浮かべるでしょうか?私は味噌汁やコーンスープのような具材に対して水分量が多い物をイメージします。
しかし、世の中のスープはものによって特徴は様々です。
たとえば日本でもおなじみ、フランス料理の「ポトフ」はソーセージや野菜がごろごろ入っており、家庭によってはメイン料理として食べられる場合もあるような気がします。
また、スペイン料理の「ガスパチョ」というスープは、野菜とちぎったパンで作られた冷製スープで、一見デザートにも感じられる見た目をしています。
ポトフ
ガスパチョ
ガスパチョを知る
ガスパチョは暑さの厳しい地方や夏に好まれる、スペインのアンダルシア地方発祥の冷製スープです。アンダルシア地方は、世界遺産のアルハンブラ宮殿があることは有名ですが、フラメンコの本場であることや、ヨーロッパでありながらイスラム文化が残る街並みがあるなど、「スペインらしさ」が味わえる地域です。
アルハンブラ宮殿
イスラム文化が残る街並み
特徴的な名前の由来は諸説あり、アラビア語で「びしゃびしゃしたパン」を意味する『ガスパチョ』、ラテン語で「かけら、断片」を意味する『カスパ』、ヘブライ語で「ばらばらにちぎる」を意味する『ガザズ』など、少し似た意味合いの言葉が挙げられています。
どんな風につくられているの?
パン、かけら、ちぎるなど名前の由来の通り、従来は木のすり鉢とすりこぎを使用して、パン、トマト、キュウリ、ピーマン、ニンニクなどの素材をすりつぶして作られていたそうです。現在ではミキサーを使った方法が一般的になりましたが、すり鉢で作ることで食材の食感を残した味わいが生まれるそうです。
実際にガスパチョをつくってみる
今回は原点に戻って、すり鉢を使用したガスパチョを作ってみようと思います。
まずは今回使用する食材、トマト、ピーマン、きゅうり、玉ねぎ、パンを用意します。
パンは水でふやかし、野菜類はこまかくきざんですり鉢に放り込み、すりつぶしていきます
30分すりつぶすと・・・・
!!??
想像と色の違う、ガスパチョもどきになってしまいました・・・
とりあえずオリーブオイル、酢、塩などで味をつけ、冷やしてからグラスに盛り付けて完成です!!
加工で色をごまかしたガスパチョ
それっぽく見えるガスパチョ
※色にトマト感がなさすぎたので、大幅に加工でごまかしています。
撮影・加工:iPhone11 初期カメラアプリ
今回手作業で作る目的としていた、「野菜の触感」は楽しめたもののトマト感のないガスパチョになりました。手作業で作る良さは感じられたものの、根本料理の技術面で失敗してしまいました。
皆さんは是非美味しいレシピを参考につくってみてください。
やっぱり手作業は時間がかかる
現在ではミキサーなどを使用してお手軽に作れるガスパチョですが、手作業ではとんでもなく時間がかかってしまいました。
例えば印刷でも手作業で組版を行う必要のあった活版印刷から始まり、現在主流のコンピュータを使ったデジタルの組版での印刷まで進化してきました。事務作業でも、紙で行われていた伝票処理が時代の流れと共にデジタル化され効率化されています。
今回の料理同様に手作業にも良い部分があります。しかし時代の流れに応じて求められるものが変わることで進化を続けています。現在の方法をデジタルに変えることで得られるものと失うものを考え、より時代に合った環境に変えていきたいですね。
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