はじめに
2024年8月21・22日、ホリゾン・ジャパン株式会社 京都ショールーム(Horizon Park Square)にて「MOTOYA Summer Fair in Horizon Park Square」を開催いたしました。
本展示会では、最新の製本加工機の展示だけでなく、drupa2024にて発表された富士フイルム「Revoria Press EC2100s」(参考出展)、コニカミノルタ「AccurioPress C14000」を京都で初めて出展いたしました。
また、併せて去る5月28日から6月7日にかけてドイツのデュッセルドルフで開催されたdrupa2024について、ホリゾン・ジャパンとモトヤの視点から報告させていただきました。
今後益々デジタル化が進んでいくと思われる印刷業界において、最新のPODと製本加工の融合による省人化、省力化をご覧いただく場として開催し、53社88名の方々にご来場いただきました。
会場の様子
会場の様子
レポート
ホリゾン・ジャパン株式会社
■1クランプ無線綴じ機「BQ-300」
上位機種の性能を兼備した1クランプ全自動無線綴じ機の最新機種を紹介。タッチパネルでの簡単操作ですべてのセットアップが30秒以内に可能で、小ロット製本時の生産性を向上。製本のノウハウと自動化技術を融合し、オペレーターの能力・経験に頼らないスキルレスな製本作業を実現。
「BQ-300」
■菊判全判自動紙折機「AFC-764AKL」+協働ロボットパレタイジングシステム
パレットフィーダー仕様の自動紙折機で16ページ折を行い、協働ロボットがパレタイジングを行う連携システムを紹介。協働ロボットを採用することで2つの製本工程が1人で作業可能に。人員最適化と生産性向上を提案。
「AFC-764AKL」
ロボット稼働部
■菊四六判半裁自動紙折機「AFV-564SA」+帯掛けスタッカー「gamma502ho」
※「gamma502ho」はドイツのpalamides社の製品
2丁折から帯掛けまでの工程を1名で完結できる連携システムを紹介。高品質でベルト速度270m/分の高速折りが可能な紙折機「AFV-564SA」と帯掛けスタッカー「gamma502ho」を連携することで、省力化と更なる生産性向上を実現。
システムの全体
■四六判半裁全自動紙折機「AFV-564FKT」+高精度厚み検査装置「HY-CHECKER」
※HY-CHECKER の出展社は株式会社シンクグロー
紙折時に万一発生した中折れを厚み検査でリジェクトする連携システムを紹介。ナイフストッパー脱着作業を含めた様々な機能の自動化によって、高い生産性と品質を併せ持つ紙折機「AFV-564FKT」と検査装置「HY-CHECKER」を連携することで、更なる生産性向上を実現。
システムの全体
■シートカット&クリーサー「SMSL-100」
仕上がり形態に合わせた多種多様な筋入れ・ミシン・シートカット加工を一度に行うことが可能な「SMSL-100」を紹介。1人でも簡単に操作可能で加工工程の削減と省力化を提案。
「SMSL-100」
■卓上型エコ.プレスバインダー「HEP-Z」
※「HEP-Z」の出展社は株式会社シンクグロー
針金・糊・糸・接着剤等を使用しない環境に優しい製本が可能なエコ.プレスバインダー「HEP-Z」を紹介。
特許技術が使用された上下2枚の特殊な歯形で紙に圧力を掛け、紙に伸びの大きい部分と小さい部分を作り、伸びの大きい部分を伸びの小さい部分へ侵入させることにより綴じる仕組み。コンパクトサイズで、環境に配慮した小ロット、小製品の製作への取り組みが可能。
「HEP-Z」
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
drupa2024にて発表した「Revoria Press EC2100s」を参考出展。コンパクトな筐体はそのままに更なる印刷品質向上と「CMYK+特殊トナー」を実現。ハイエンドモデルで使用されるSuper EA-Eco トナーを搭載し、誰でも手軽に新たな印刷表現を体験できる機種となる見込み。
「Revoria Press EC2100s」(参考出展)
drupa発表品に関心が集まる
コニカミノルタジャパン株式会社
京都エリア初出展となる「AccurioPress C14000」を紹介。各工程の高度な自動化によって、高繊細なプリントを安定品質でA4:140枚/分、A3:80枚/分の高速出力が可能。さらに、用紙厚52g/m2から450g/m2まで等速で印刷することが可能。豊富なメディアで高い生産性を実現し新たな価値の創造に貢献。
「AccurioPress C14000」
印刷サンプル
nearby株式会社
ワンタッチで情報をシェアできるデジタル名刺「nearbyカード」を紹介。相手のスマートフォンにかざすだけで、名刺に記載している情報に加えて、あらかじめ設定した動画・SNS等を掲載したマイページもシェアできる。マイページの設定はアプリいらずで直感的な編集が可能。紙名刺では届けづらい自社の魅力を、より多彩な表現で簡単に発信可能。
ブースの様子
デザインに富んだカードを展示
株式会社ミューテック
枚葉印刷に不可欠な紙積み作業を効率化する高積紙揃機「ミューパイルジョガー」を紹介。送りローラーに紙束を載せるだけで揃え機に紙を自動的に運ぶだけでなく、揃え機に送られた紙に対して振動を与えることで紙揃えまで可能。重労働な上、経験が必要とされる紙積み作業の省力化に貢献。中小企業省力化投資補助金への製品登録も進んでいる。
ブースの様子
株式会社ウイズ
「販売促進」と「業務効率化」を総合的に管理するソフトウェア「CARM2(カームツー)」を紹介。会場では各社の事例をもとにCARM2で実現できる「ITを使った印刷物の付加価値提案」「受注生産型から提案営業型へ」「印刷会社様の企画メーカー化」について紹介。
ブースの様子
カタログと各社事例を展示
株式会社ビジネスイーブレーン
2024年度IT導入補助金 インボイス枠で採択率100%(2024.8月時点)の印刷業務・経営支援パッケージ「PRINT MANAGER(P-MAN:ピーマン)」を紹介。P-MANは国内トップ級のシェアと実力を誇る印刷業界専用印刷情報管理ソフトでIPA(情報処理推進機構)の認可ソフトウェア。会場では課題に応じたデモをご覧いただき、経営状況の見える化を提案。
ブースの様子
課題に応じた機能をその場でご紹介
モトヤコーナー
可燃性ガスやオゾン発生を防止しながら、生産性向上を実現する新発想除電装置「放射式除電装置」、ファブリックサインシステム「LUFAS」の紹介や、印刷業界への社員紹介・紹介予定派遣を中心とした「人材サービス」の案内、6月発売の新書体クレイルを含む「モトヤフォント」、環境対応資材「ECOnoMIST」を紹介。
「放射式除電装置」
「LUFAS」
人材サービス 資料
「モトヤフォント」「ECOnoMIST」資料
セミナーレポート
ホリゾン・ジャパン株式会社 APAC 営業本部 西日本営業部 プロダクション営業課
セクションマネージャー 木下 陽平 氏
2024年8月21日(水)14:00~、22日(木)10:30~
【テーマ】Horizonが考えるポストプレスの近未来 ~drupa2024 現地トレンドから見えてくるもの~
【概 要】京都のみやこめっせで開催したHSSF2019からスタートしたSmartFactoryへの取り組みを、デジタル印刷とポストプレスの更なる融合から、深化させたホリゾン・ジャパンdrupa2024ブースの紹介と共に、海外ユーザーの視察事例をご報告いただきました。
セミナーの様子
株式会社モトヤ 大阪本社 営業部 第3部 次長 安居 俊彦
2024年8月21日(水)10:30~、22日(木)13:30~
【テーマ】MOTOYA drupa2024視察報告会 印刷機材商社の視点による世界最大展示会の報告
【概 要】2024年5月28日(火)から6月7日(金)まで11 日間に渡りドイツ デュッセルドルフにて開催された世界最大の印刷産業展drupa2024にて、オフセット印刷、デジタル印刷、印刷ワークフローに関するDXソリューションまで、ワールドワイドで情報収集してきた現地情報および未来の印刷業界に向けたメッセージを印刷機材商社の視点で報告させていただきました。
セミナーの様子
総括
今回ご来場いただけた皆様、お忙しい中ご来場いただき誠にありがとうございました。
印刷関連業界の事業継続が困難を極める昨今、生き残っていくためには継続的な事業成長だけでなく、技術継承・人材不足といった課題への対策も必要となります。
今回の展示会では、京都初出展の最新デジタル印刷機をご覧いただき、新たな印刷の可能性を感じていただくとともに、最新の製本加工機をはじめとする省力化機器をご覧いただくことで、業務工程の削減や人員最適化に繋がるヒントを見つけていただく機会となればと思い開催させていただきました。
お越しいただいた皆様の新たなビジネスの活路の参考となれば幸いに存じます。
ご都合が合わずお越しいただけなかった場合でも、興味のある内容があった際には、詳しいご説明なども承っておりますので、お気軽にモトヤまでご相談ください。
また、モトヤでは省力化に貢献する機器の導入が支援される「中小企業省力化投資補助金」を始めとする各種補助金のご相談も賜っております。印刷関連機器やポストプレス関連機器など様々な設備投資に応じた最適な補助金をご提案いたしますので、下記ページをご覧いただき併せてご相談ください。