はじめに

2024年7月11日（木）～12日（金）の２日間、姫路商工会議所にて「姫路モトヤ総合機材展2024」を開催いたしました。
この度のテーマは『印刷のミライ ～商は「省」にして、勝なり～』を掲げ、無駄を省いて再構築することで、市場を勝ち抜き、グローバルな視点で次の一手を考える機会として企画し、開催させていただきました。

今回の展示会では3つのキーワード『省力化・省人化・スキルレス化』を軸に、以下の4つのテーマから各社様にご出展いただき、２日間で約220名の皆様にご来場いただきました。
・デジタル印刷機の省力化・省人化
・システム構築と工程作業からの省力化・省人化
・印刷機周辺の省力化・省人化
・作業現場、加工現場の省力化・省人化

展示レポート（五十音順）

アコ・ブランズ・ジャパン株式会社

PP加工内製化の全自動PP加工ラミネーターGBC製「F5508」を紹介。
大型クロムローラー搭載で、仕上がりは外注との遜色なし。操作も非常に簡単で、気軽にPP内製化を実現できます。

株式会社一誠社

高速インクジェットプリンター「山櫻YJ-10050」や同機種での印刷サンプルを紹介。
これまでのオフセット印刷、オンデマンド印刷では難しい和紙など薄紙への印刷による高付加価値印刷を提案。

株式会社ウイズ

専門的な知識を必要とせず、いくつでも、スマホアプリやWebアプリを作成でき「販売促進」と「業務効率化」を総合的に管理するソフトウェア「CARM２（カームツー）」、技術スキル不要で簡単にWebサイト制作が可能なソフトウェア「BoEB（ボエブ）」を紹介。
会場では、CARM２を活用したイベント事業事例を元に来場者への相談対応を実施。印刷物とITの組み合わせたビジネスモデルを提案。

株式会社ウチダテクノ

デジタル技術で従来の木型を活用するダイカッター「AeroDieCut」と加工したサンプルを紹介。
その他、テープを結束しながら、インクジェットで識別用の文字列、可変情報、連番、二次元コードなどが印字できる帯掛機「テーピット WXII-PEN」も紹介。

エイワ機工株式会社

多機能加湿器「クリーンウェッター AW-20B」を紹介。
「AW-20B」は印刷工程で重要な「湿度管理」「静電気対策」に大きな効果があるだけでなく、「空気清浄効果」も完備。印刷トラブル予防による生産性向上と印刷環境改善を提案。

沖電気工業株式会社

特色ホワイト・特色クリアーに対応し厚紙や透明フィルム、特殊紙など多彩な用紙に対応した汎用性の高いカラーレーザーの「VINCH C941dn」を紹介。
その他、透明フィルムやホワイト印刷が非常にキレイなサンプルも展示。

紀州技研工業株式会社

インク滴の飛翔を最適化する気流制御機能「AIR SCUDO（特許取得）」を搭載した汚れないプリントヘッドを採用し省力化・省人化に貢献する産業用連続式インクジェットプリンター「KGK JET CCS7000」、最高3666文字/秒の高速印字に対応したハイエンドモデル「CCS3500」を紹介。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

プロダクションプリンター「ImagePRESS V800」を展示。色味・レジ制度を自動調整のセンシングユニットと全数検品を実現するインライン検査システムと除電ローラー＋イオナイザーの除電ユニットを紹介。
その他、凹凸のある各種厚紙サンプルも展示。

株式会社工藤鉄工所

簡単操作で固定せずに移動が可能、常に紙の高さをキープでき腰にやさしい自動昇降機「ラ・クーン AL-9」、バッテリー駆動による自動昇降機上昇ハンドリフト「スクーパー」を紹介。

株式会社グラフィックサポート

名刺単面も官製ハガキもカールせず安定して出力可能なA4フルカラーLEDプリンタ「CardImpact Cube」と今までできなかった、ハガキ・長３～角２封筒へのフチなし印刷が可能になり、品質の向上と収益の向上に貢献する「ApeosPort Print C4570」、経済的でハイスペックなオンプレミスサーバーを実現する「Precious Server」を紹介。

株式会社コスモテック

家庭用100V電源で使用可能な360度全方位噴霧可能なハイプレッシャー加湿器「いつも」と湿し水ろ過装置「PC-500D」を紹介。
会場では印刷工程の水回りトラブルの予防による生産性の向上を提案。

コダック合同会社

無処理版「SONORA プロセスフリープレート」とサーマルドライフィルム「TRF-IR830」を紹介。
その他、世界最速のインクジェット印刷機「PROSPER 7000 Turbo Press」と「PROSPER ULTRA 520 PRESS」なども紹介。

コニカミノルタジャパン株式会社

プロダクションプリンター「Accurio Press C4080」、四方断裁・スジ入れ・名刺カット・ドブ断ち・ミシン目など多彩な加工を１ユニットで実現したトリマーユニット「TU-510」、最先端の売れるデザインを可視化する解析ソフトウェア「EX感性」、画像生成AIを活用したデジタル案件受注支援ソリューションなどを紹介。

コムネット株式会社

アクリルグッズ業界を始め、多くの日本国内のユーザー様の声を反映し、GCC社とコムネットが協力して開発を行った、シリーズ史上最高品質のレーザー加工機「Piolas400」を紹介。
「Piolas400」は位置決めが難しい製品でも簡単に位置決めできるカメラ「SmartEYES CCD」や、操作性が向上した７インチタッチパネルを採用。

株式会社SCREEN GPジャパン

ワークフローシステム「EQUIOS Online」とバリアブル印刷データ作成ソフト「PDF Form studio」を紹介。
会場ではEQUIOSを中心としたスマートファクトリー化の提案とバリアブル印刷サンプル展示でデジタルを活用した業務の効率化を提案。

セルカム株式会社

ホワイトインクを搭載した第四世代Latexプリンターで導入しやすいエントリーモデル「Latex 630W」を紹介。
「Latex 630W」は第三世代よりも乾燥の温度が下がりメディアに対するダメージを軽減したプリンター。

ダイワボウ情報システム株式会社

EIZO社製モニター「ColorEdge CG2700X」と「FlexScan EV3450XC」、タッチパネルの「FDF2182WT」を紹介。
会場では画面との色合わせを正確に行うことで、作業効率の向上と刷り直しといったコストの削減を提案。

株式会社タナック

動画による社員教育システム「HIKIDAS」を紹介。
会場では「HIKIDAS」による動画教育の仕組みを映像で解説、印刷会社が抱える作業者のスキル差や社員教育難を解決する動画を活用した仕組み作りを提案。

デュプロ株式会社

小ロット・バリアブルな高付加価値の封筒を簡単に作成できる洋封筒製袋機「EM-800」を紹介。
「EM-800」はL判写真が入る小封筒 ～ A5が入る大封筒の範囲なら自由なサイズで作成可能で、表裏一体のデザインや地紋印刷など、付加価値の高い封筒をイージーオペレーションで作ることができます。

株式会社ビジネスイーブレーン

経営情報見える化ソフトの決定版、印刷業務・経営支援パッケージ「PRINT MANAGER（P-MAN：ピーマン）」を紹介。
会場では「KP-Connect」や「楽々明細」との連携や、IT導入補助金を利用した導入支援を提案。

富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社

デジタル印刷ジョブの見える化を実現するソリューション「Revoria XMF PressReady」、人の経験・ノウハウを必要とするプランニング作業を、AIを用いて自動化・効率化するジョブプランニング＆面付けソフトウェア「Phoenix」を紹介。
その他、１パス６色プリントエンジンのプロダクションプリンター「Revoria Press PC1120」も紹介。

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社

プロダクションプリンター「ApeosPro C650」を利用して、その場で来場したお客様の「POPアップ名刺」を作成・印刷するコーナーを設置。
その他、新機種「Revoria Press EC2100S/EC2100」、「Revoria Press SC285S/SC285」や印字サンプルなどを展示。

ホリゾン・ジャパン株式会社

従来機のコンパクトさを継承し使いやすく進化した無線綴じ製本機「BQ-300」、A3長辺がラクラク入るサイズで、厚さ7cmまで、簡単に断裁可能な小型断裁機「APC-450」を紹介。

株式会社ミマキエンジニアリング

Mimakiの技術を詰め込み「インク吐出不良」や「白インキの詰まり」の問題を改善したDTFプリンタ「TXF150-75」と、75cm幅フィルムにも対応可能なシェーカー「Pt-Jet S200」を連結して、その場で印刷、加工を行うDTFプリントブースを展開。株式会社ミマキエンジニアリングとパイオテック株式会社のコラボ出展。

株式会社ムサシ

デュアルツールヘッド機能（ダイカット・クリース等）を搭載し、小型化で省スペースを実現したPOD向けデジタルダイカッター省スペース オートフィーダー付きデジタルダイカッター「SC6500」を紹介。
「SC6500」は最大350ミクロンのメディアに対応し、1台でデジタルダイカット、ハーフカット、スジ入れ加工が可能。小ロットのパッケージやシール、ラベル、カードなどの加工に最適で、CCDカメラの搭載により自動位置合わせや、QRコード別によるカットデータのジョブ毎の自動変更機能も標準装備。

東京ラミネックス株式会社

片面PPだけでなく、両面PP貼りもフルオートで可能なB3フルオートPPラミネーター「ZD-400」を紹介。
「ZD-400」はOPでコールド、セミオートで両面PETラミにも対応可能。小ロット外注費や納期が心配、内製化したいけど、全自動機は高額、マニュアル機は人手がないというユーザー様に最適。本体設置面積はわずか畳1枚分と省スペース。2,000m巻フィルム装着可能で卓上型に比べ低コスト。

リコージャパン株式会社

店内カウンターやイベント会場など、限られたスペースに置けて、いつでも簡単に使えるガーメントプリンタ「RICOH Ri 100」と作成したTシャツやトートバックなどを紹介。
また、従来のデジタルサイネージのような常設型ではなく、催事・イベントや期間限定のサテライトなど、持ち運びが容易で活用方法が広がる単焦点プロジェクターとスクリーンバナーの展示、「RICOH Pro C7500」活用印字サンプルなども紹介。

株式会社モトヤ

従来のイオナイザー方式とは違う全く新しい「放射式除電装置」、環境対応資材「ECO no MIST」ブランドの洗浄剤、メンテナンス剤の案内とデジタル耳栓「MM1000」、眼鏡の上からかけられる保護メガネ、新書体クレイルを含む「モトヤフォント」を紹介。

セミナーレポート

ライズマーケティングオフィス株式会社　代表　田中 みのる 氏

 2024年７月11日（木）13:30～15:00

【テーマ】「生成AIは24時間あなたを助けるパートナー」　～いまさら聞けない「ChatGPT」の現在地～
【概　要】2022年11月に公開された人工知能チャットボットであり、生成AIの一種「ChatGPT」が、Webやスマホのように事業活動の上でインフラになりつつあります。しかしながら活用しているといえる企業はまだまだ少数です。今回「ChatGPTの足跡」も含め、「どう活用すべきか」の視点でお話しいただきました。

ブライター・レイター　代表　山下 潤一郎 氏

 2024年７月12日（金）13:30～15:00

【テーマ】drupa2024で見えた生成AI時代の「勝つための自動化・省力化」
【概　要】生成AIは日々進化しています。drupa2024でも、AIを活用した最新の印刷機材や、さらなる自動化・省力化を実現する最新ソリューションなどが紹介されました。今回、こうした最新の機材やソリューション、生成AIなどを活用した「勝つための自動化・省力化」のヒントについてお話しいただきました。

総括

今回ご来場いただけた皆様、お忙しい中ご来場いただき誠にありがとうございました。

今年2024年のテーマは『印刷のミライ ～商は「省」にして、勝なり～』。印刷業界だけでなく社会全体の課題でもあります『省力化・省人化・スキルレス化』を解決するべく、最新機材やユニークな商材を紹介、皆様と次の一手を考える機会とさせていただきました。
また生成AI・ChatGPT関連のセミナーは両日ともに盛況で、ご参加いただいた方々の関心の高さをうかがわせる状況でもあり、会場でもその話題で持ち切りの２日間でした。
今回のフェアがご出展、ご来場の皆様のご商売の新たなアイデアを得る機会となれば幸いです 。

ご都合が合わずお越しいただけなかった場合でも、興味のある内容があった際には、詳しいご説明なども承っておりますので、お気軽にモトヤまでご相談ください。

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また、モトヤでは新規事業の取り組みに寄与する「事業再構築補助金」や、今夏より多くの印刷関連機器の取り扱いが予想される「中小企業省力化投資補助金」といった各種補助金の申請支援も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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